きみのためにできること

あとがき



 最後までお付き合い下さってありがとうございました!
 思いがけず時間がかかってしまった連載ですが、無事最後まで書き上げることが出来て喜びと共に安堵している次第でございます。

 このお話を書きたいと思ったきっかけは、もうタイトルにすべて集約されているんですが(笑)。
「ルルがどうして自分を好きでいてくれるのか?」
「中途半端な自分がルルの為に何ができるのか?」
 そんな風に葛藤するラギと、でも実はいつも無意識にルルの支えになってるんだ、という二人の関係性を私なりに描いてみたかったのです。

 書き始めた時はじっくり書いていたかったのでかなりペースがゆっくりだったんですが、たぶんワンド2が発売されたらいろいろ矛盾してくるものがあると思うので、どうにかワンド2発売までに書き上げることが出来て本当によかったと思っています(渇笑)。
 まあ既に矛盾というか、かなり想像と捏造で書いてしまっている部分があるので、実はいろいろビクビクしている次第なのですが(何)。

 最たるものは、ラギと黒の塔との具体的な関係性というか、「体質の調査をラギはどこで受けていたのか?」ということです。
 これはこのお話を書き始めた当時の日記(ブログ)にも書いたのですが、ゲーム中で明記はされてなかった気がするんですね。
 で、なんとなく私はラギが黒の塔へ出向いているんだと勝手に思い込んだままプロットを組み立ててしまっていました。
 黒の塔の研究員がラギひとりの為にわざわざ校舎棟のほうまで出てくるっていうのもあんまりなさそうだなあと思って。
 でも確認がてらリプレイしてたら「オレらは黒の塔には入れねーし」みたいなラギのセリフがどっかにあって、「え、ラギも入ったことないの!?」と背筋が冷えました(阿呆)。
 なので、「調査用の場所にだけ入れていた」みたいな苦肉の設定を捏造させて頂きました(…)。
 ラギが黒の塔に行っていた設定じゃないと、終盤のこの展開にできなかったので。

 あと、他のキャラをいろいろ出すのは私の悪いクセでして、ワンドは特にみんな楽しいキャラばかりなのでたくさん出してしまいました!
 そんなことやってるからこんなに長ったらしくなってしまったんだろーが、と思わないでもないですが(…)。
 でも楽しかったです!

 そんなこんなでいろいろ危うい感じの(…)今回のお話でしたが、如何でしたでしょうか。
 長編を書きたくなるというのは私にとって、そのカプにそれだけハマりまくっているというバロメータでもあるので、そのくらいラギルルが好き!という私の思いの丈が少しでも伝わりましたら幸いです。
 本当に楽しく書いていた作品だったので終わってしまってちょっと寂しかったりもするんですが(アホだ)、また違う作品でお目にかかれるよう頑張りたいと思います。


 拙い作品に最後までお付き合い下さって本当にありがとうございました。
 少しでも楽しんで頂けていましたら、とても嬉しく思います。



   2011.07.15 緋緒さいか